当寺院が江戸三十三観音第十八番札所に数えられる所以である十一面観音は、 「潮干観音」と呼ばれています。往昔、真成院の近辺は海が近かったため、 観音様の台石が潮の干満によって常に濡れていたというのが、その名の由来です。
潮干観音は元々、戦国時代の武将・村上義清の守護観音でした。信濃の豪族だった義清は、 信濃攻略を進める武田信玄を一度は撃退したものの、その後に敗れ、越後の上杉謙信元へ蟄居。 義清没後、孫の村上兵部道楽斎は、上杉家に従って大阪夏の陣に出陣。 江戸に入った際、身を隠す必要に迫られ、当寺院が匿いました。 その返礼として家宝の観音像を納めたいとの意を受けて勧請したのが当寺院との御縁です。 以後四百年にわたって人々の篤い信仰に支えられてきました。
現在は正月、五月、九月、 正午より観音会が厳修されます。 観音経を読経し、法話を聞きます。 なお、当寺院では、十一面観音の化身とされる歓喜天も祀っています。
ここから観音堂へ上がれます。
お大師様は本堂の三尊のむかって右側に祀られています。
このお薬師様は、玄関の上階の加持殿に祀られています。
この加持殿では毎日お加持が修法されています。
江戸三十三観音第十八番札所 汐干観音 金鶏山 真成院
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